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ベランダやルーフバルコニーのウッドデッキ作り方と注意点

2022.02.08 / 2022.07.20 UPDATE by MIDOLAS CLIP編集部

ウッドデッキの空間を楽しみたいけど、マンションに住んでいるので諦めているという方は多いと思います。せっかくベランダやバルコニーという外に繋がるスペースがあるのに、有効活用が出来ないのは残念ですね。今回はマンションにウッドデッキを作る方法を紹介します。

ベランダをウッドデッキにするメリット

ベランダをウッドデッキにすることで、暮らしの楽しみがグーンと広がり、メリットもたくさんあります。素敵なメリット3つをお話します。

1-1. リビングの延長として使える

ベランダをウッドデッキにすると、第2のリビングとして伸びやかな空間を楽しめます。室内から繋がるような開放感も魅力です。よりリビングから繋がるようにするには室内のフローリングとウッドデッキの色を合わせ段差を解消する設置の仕方がおススメです。また、テーブルや椅子を置くことでランチやティータイム、夜はキャンドルなどを灯せば素敵なリラックス空間としてのんびり過ごすのもすてきですね。洗濯物を干すときも裸足で外に出られるのでスムーズにお洗濯ものを運べます。

1-2.見た目がオシャレで、自然感がでてリラックスできる

室内はお洒落な雰囲気なのに、バルコニーを見渡せばコンクリートの無機質のままで、不満を感じることもあるのではないでしょうか?コンクリートは無機質で冷たい印象もあります。ウッドデッキという木の素材を使うことで、自然であたたかい雰囲気をつくりインテリアの一部としてコーディネートも可能です。照明などLEDを埋め込めばライトアップもできます。植物との相性もいいので合わせることで更にナチュラルな空間を演出しゆったりした空間に。

1-3. 電気代の節約になる

日当りの良いベランダやバルコニーは明るく快適ですが、コンクリートそのままだと、夏場の放射熱により熱を蓄え室内の温度にも影響があり温度が高くなります。ウッドデッキを作ることで、コンクリートからの熱の照り返しを緩和し節電効果もあります。植物をベランダに置くことで、蒸散効果を使い温度低減をしたり、オーニングなどの日除けを合わせることでさらに防熱効果が期待できます。

失敗しないベランダでのウッドデッキ素材の選び方

ウッドデッキ

ベランダにウッドデッキを作りたいけれどどんな素材で作ったらいいのだろう?と最初に考えるお悩みかと思います。ベランダに適した素材もいろいろあります。コツを知ることで安心してウッドデッキを設置することができますよ。

2-1.腐りにくい

ベランダウッドデッキで一番心配なお悩み事はウッドデッキが腐食してしまうことです。腐ってしまったウッドデッキを撤去するのも作り直すのも、また予算がかかってしまいますので、腐りにくい素材で作りましょう。

対策方法

「ハードウッドを使う」

ハードウッドは、名前のとおり硬い木(広葉樹)のことです。

イペ、ウリンなどがよくウッドデッキに使われます。ハードウッドは耐久性がよく、腐りやすいソフトウッドよりも予算は高いのですが、耐久年数が20~30年と言われています。長い間ウッドデッキを使用することを考えると新しく設置したり撤去したり、塗装を塗りなおしたりの手間と予算を考えるとハードウッドで設置したほうが良いと思います。

「人工木を使う」

人工木材は、天然木粉とプラスチック樹脂を混ぜあわせ固めた素材です。天然木材の木の風合いと、プラスチックの耐候性を合わせ持っています。真夏の熱で表面が熱くなってしまう点は火傷などに注意しなくてはなりませが、耐久年数は長く20~30年は使用できるといわれています。またお手入れも簡単で特別なお手入れもなく、扱いやすい素材です。

2-2.塗装が不要

完成したばかりのベランダウッドデッキは綺麗ですが、徐々に色が薄くなったり、剥げてきたりします。ソフトウッドの場合は、毎年塗装をしないとすぐ腐ってしまいます。できるだけお手入れの手間も省けるのが理想的ですね。ハードウッドは、腐りにくいので初回の塗装だけで長期間持ちます。ハードウッドは経年変化によりシルバーグレーに色が変わって行きますが経年による変化もナチュラルで味わいもでてきます。

2-3.お手入れが簡単

日々のお手入れなど、なかなか時間がない場合は人工木がおすすめです。人工木は種類も色も豊富で塗装は不要です。経年により色も少し薄く変色することもありますが、天然木材と比べると断然色落ちは少ないです。また、天然木のウッドデッキが経年劣化すると、シミが付いたり、ささくれが出てきたりしますが人工木にはその心配がありません。

2-4天然木のお手入れ

天然木のお手入れは、ハードウッドは硬い素材なので、ささくれが出た時は素足に棘が刺ささることに注意しましょう。ささくれた場合サンドペーパーや電動サンダーで削ってください。

2-5.耐候性がある

屋外にあるベランダウッドデッキは、常に雨風、外の暑さ寒さに曝されています。寒い地域では冬になると雪になるので、雪にも強い素材を選ばないといけません。耐候性があるハードウッド、人工木材がお勧めです。

2-6.温かみがある空間にしたい

コンクリートの人工的な雰囲気のベランダをウッドデッキでナチュラル空間にしたい。このような希望の場合は人工木よりも天然木をおすすめします。

ウッドデッキを作る前に確認しなくてはいけない大切なこと

ウッドデッキをマンションのベランダやバルコニーに設置する場合は、確認しなくてはいけない大切なことがあります。設置する場合は賃貸、分譲、に関わらず事前にマンションの管理会社さんなどに確認をしておく必要があります。マンションのベランダやバルコニーは管理会社さんによって規約や制約もあり、非常時には避難路としての役割があります。規約に基づきながら、安全第一でウッドデッキの設置を検討しましょう。

また、ウッドデッキを設置する際は工事などで、材量を運んだり、設置中は作業で大きなおとを立てたりすることがあります。ご近所へのご挨拶や配慮も必要なので、事前の確認を怠らないことでトラブルを防ぎましょう。

ベランダ・バルコニーにウッドデッキを作る時の注意点

4-1.避難経路を防がない

マンションのベランダは共用スペースとして機能しておりますので、万が一の場合のために、避難経路を確保し、避難ハッチや避難扉を防がないように構造を考え、設置をしましょう。

4-2. 排水溝を確保する

ベランダには雨が降ったときや水が入った時に備えて必ず排水溝があります。排水溝排水溝を物で塞いだりすると、うまく水が流れなくなる場合もあります。排水溝には何も置かないよう注意しましょう。

4-3. 勾配に気をつける

ベランダの場合は、水が流れる勾配(こうばい)があります。床がフラットではありません。ウッドデッキの基礎の部分で、高さを調整しながら床面をまっすぐに設計してください。

手軽で簡単にウッドデッキをつくれるウッドパネル

ベランダやバルコニーにウッドデッキの設置が難しい場合、パネルを敷き詰めるだけで簡単にウッドデッキをつくることが出来るアイテムがあります。ウッドパネルは材量を敷くだけという作業で簡単にウッドデッキが仕上がります。時間がない場合やウッドデッキをつくるのが不安な場合は取り外しも簡単なので、手軽に試すことができますよ。作業も女性でも簡単にDIYでつくれます。ウッドパネルの注意点は強風などでめくれてしまったり、パネルの隙間などができ、小さな段差ができたりすることもあります。

ウッドパネルの種類

ウッドパネルと言っても種類も様々、お好みの雰囲気に合わせて選ぶことができますので、リビングの延長線上に似合うパネルを選ぶことでリビングから繋がる素敵なスペースを楽しめます。

人工木ウッドデッキパネル

木の質感と耐久性も抜群な人工木デッキパネル。正方形タイプとフローリングの延長の様に仕上がる長方形タイプもあります。

・天然木ウッドデッキパネル

木の質感と温かみのある風合いを堪能できます。経年変化によるナチュラルな様子も楽しむことができる天然木デッキパネル。ナチュラルな雰囲気が第一優先な方にはおススメです。

・磁器タイルデッキ

デザイン・色が豊富な磁器製のタイルデッキ。高級感がありスッキリと清潔感あるバルコニーに仕上がります。掃除もしやすいのが人気です。

・プラスチックタイルデッキ

レンガやタイルを模倣したプラスチック素材のデッキパネルです。扱いやすく値段もリーズナブルなものが多い素材です。

まとめ

ベランダやバルコニーにウッドデッキを設置。いかがだったでしょうか?ウッドデッキはどんなスペースにも設置することで、暮らしに楽しみの幅を生み出してくれる快適な空間です。マンションなどは管理会社さんやご近所さんへの確認をしながら、快適に安全に設置することをおすすめします。

また、お手入れが簡単なハードウッドや人工木という素材がマンションにはぴったりな素材です。リビングからつながるアウトドアリビングとして新しい空間を楽しんでみませんか?


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