樹木や生垣で目隠し植栽を作る方法! メリットやデメリット、目隠しになるおすすめ樹木11選

道路やお隣からの気になる目線を遮りたい、境界をはっきりさせたいなどの方法として樹木や生垣を植えてみませんか。ここでは樹木や生垣で目隠し植栽を作る際のメリットやデメリット、目隠しに適したおすすめの樹木などをご紹介します。それぞれのお住まい・用途に合わせた目隠し植栽でおしゃれな外構を作りましょう。
目次
目隠しフェンスではなく、樹木や生垣で目隠し植栽をするメリットとデメリット
道路やお隣からの気になる目線を遮るには目隠しフェンスを設置したり、列柱を建てたりといろんな方法がありますが、ここでは、フェンスではなく樹木や生垣で目隠しをした際のメリットとデメリットをご紹介します。お庭の目隠しを選ぶ際の参考にしてください。
1-1,樹木で目隠し植栽をするメリット
・季節感のあるナチュラルでおしゃれな雰囲気にできる

樹木で目隠しをする最大のメリットは、住まいの雰囲気をやわらかくナチュラルな雰囲気にできることです。フェンスや塀などは閉鎖的な雰囲気があり、近隣の人にも圧迫感を与えてしまうことがあります。樹木で目隠しをすると花が咲いたり紅葉したりすることで季節を感じられ、街並みにも彩りを与えます。また、お住まいの外観をナチュラルでおしゃれな雰囲気にすることができます。
・狭い場所やピンポイントの目隠しにも対応

例えば住まいの勝手口の前だけちょっとだけ目隠しをしたい、寝室の窓だけ隠したい、などといった狭い場所やピンポイントの目隠しの要望にも対応することができるのが利点。地植えでなくても、樹木が1本植えてあるプランターを設置するだけで視線を避けることができます。開口部全部が隠れなくても、樹木がフォーカルポイントとなり視線を集めるので、中の様子があまり見えなくなります。
・風や光を程よく通す
目隠しに塀やフェンスを設置した場合、広い平面で目隠しをするので光や風を通しにくくなってしまうことがあります。樹木で目隠し植栽をした場合、葉や枝の隙間から日光や風が抜けるので、お庭や室内に快適な光や風を通します。葉の間を抜けた風は空気の温度を下げるので、夏には涼しい風が楽しめますよ。
・街並みの景観向上、温暖化防止にも貢献できる
お庭に樹木を植えることで街並みの景観向上にも貢献できます。道行く人が花を見て喜んでくれるなど、近隣の人とのコミュニケーションのきっかけになることもあります。また、街全体の緑被率が上がることで気温上昇を抑制し、特に都市部では温暖化防止にも役立ちます。
1-2,樹木で目隠し植栽をするデメリット
・手入れや管理が大変

植物は生き物なので、成長したり枯れたりします。美観を保つためにはお手入れや管理が欠かせません。また、道路際や隣家に接した生垣や植栽は、敷地から枝葉がはみ出さないように気を付ける必要があります。
・コストパフォーマンスがかかる
目隠し植栽を植える時は、フェンスや塀を設置するよりも安く済みますが、植物は手入れや管理が必要になってくるので長い目でみるとコストがかかります。大きくなる樹木を植えた場合、枝葉が生い茂ると暗い印象になってしまうので、なるべくこまめに手入れをした方がよいでしょう。剪定や植え替え作業をすべて自分で行うこともできますが、業者に頼むとそれなりにお金がかかってしまいます。
樹木や生垣で目隠し植栽をするおすすめの方法
2-1,同じ種類の樹木を並列させることで統一感のある目隠し植栽に

生垣を作るには、基本的に同じ種類の樹木を並列させて壁のように仕立てます。目隠しをするにはなるべく葉のついている間隔が密度が高い樹木を選びましょう。統一感があり、見た目の美しさが際立ちます。
2-2,種類の違う樹木を植えて、雑木風の目隠しに

同じ種類の樹木を並べて植えるのではなく、種類の違う樹木を植えて目隠しの生垣を作ることもできます。樹形が葉の色味・形状などが違うことで、華やかな外観にすることができます。このとき、常緑樹ばかりを植えてしまうと少し重たい感じになってしまうので、目隠しがあまり必要ない場所には落葉樹を植えるなどしてバランスを取りましょう。
2-3,プランターで手軽に目隠し植栽。1本の樹木でピンポイントに目隠しが可能

樹木で目隠しをする利点として、ピンポイントで隠したい場所を隠せるということがあります。とくにプランターに植えられた樹木なら可動することができるので、好きな場所に設置して必要がなくなったときには他の場所に移動するということができます。プランターの樹種も違うものをいくつか用意しておくと、お部屋の模様がえのようにお庭の印象を変える楽しみがあります。
目隠し植栽に向いている樹木11選
3-1,生垣に向いている樹木
・レッドロビン

レッドロビンの新芽は赤く、成長するにつれ緑色に変化する様子が楽しめる樹木です。刈り込み後に新芽が吹くと全体的に赤くなりとても鮮やかな印象になります。葉は光沢があり、新芽は更につやがあります。枝が密に茂り、葉色の美しさから生垣としてよく利用されます。
・トキワマンサク

トキワマンサクの品種は白花で爽やかな印象のシロバナトキワマンサクと、銅葉で濃桃色の花が咲くアカバナトキワマンサクがあります。細い枝につく卵型の小さな葉、細いリボンのような花が特徴です。株全体に花が咲くので遠くから見ても華やかな姿になります。丈夫で強い剪定にも耐え、病害虫の被害も比較的少ない木です。
・シルバープリペット

シルバープリペットは斑入りの葉で爽やかな印象です。黄金葉で明るい印象のプリペットレモン&イエローもあります。いずれも斑入りの葉が遠目から見ても美しく映え、庭のタイプを問わずおしゃれに演出することができます。明るい雰囲気なので洋風の建物やナチュラル系のお庭にもよく合います。
・ツゲ
ツゲは昔から日本の生垣によく使われている樹木です。小さな丸みのある葉が密集し、視線を通しません。成長がゆっくりで刈込がしやすくお手入れが比較的楽にすみます。イングリッシュガーデンのトピアリーなどにも使われ、形を作りやすいことが特徴です。
・ウバメガシ
ウバメガシは葉が固く密生しているので、昔から生垣によく使われてきました。成長は遅く、刈込にも耐えるので樹形を綺麗に整えやすいのも特長です。乾燥や大気汚染にも強いので、道路に近い交通量が多い場所にもおすすめです。
・ギンバイカ
ギンバイカは5月頃、梅に似た5つの花弁の白い花を咲かせることから「銀梅花」という名前がつきました。別名はマートル。ハーブとしても良く使われ、葉をもむと甘いフルーティーな香りがします。強い剪定にも耐えるので、刈り込むことで樹形を整えやすく、生垣やトピアリーに向いています。ヨーロッパでは「幸運を運ぶ植物」とされ結婚式などにも使用されます。
3-2,1本でも目隠しになる樹木。プランターなどにも。
お庭が狭くて植えられないという場合でも、1本樹木を植えるだけで目隠しの効果を得ることはできます。樹形がきれいで葉の密度が高い常緑樹がオススメです。また、お庭に土がなくて植えられないという場所にはプランターを置いてみましょう。オリーブやレモンの木などはプランターに植えても十分大きくなります。
・オリーブ

オリーブは洋風のお庭によく合い、シンボルツリーとしても人気の木です。全体的にボリュームが出るので、広い範囲の目隠し効果も抜群。混み合った枝や伸びすぎた枝の整理や、樹形が乱れた際の剪定はしなければなりません。乾燥した場所で育ちます。
・ソヨゴ

ソヨゴは風が吹くとソヨソヨと葉がこすれる音がすることから名前がついたといわれています。涼しげな葉と秋につくかわいらしい赤い実が魅力的で、シンボルツリーにもよく使われる樹種です。成長がゆっくりなので、すぐに目隠しをしたいという場合には不適切。雌雄異株で、実がなるのは雌株だけです。
・キンモクセイ

キンモクセイは秋に咲くオレンジ色の小さな花と甘い香りが人気の花木です。花には強い芳香があり、離れている所にいても香りが漂うほど。特に夜間に香ります。とても丈夫で育てやすい常緑樹で、昔から庭木として親しまれています。日陰にも植栽可能です。プランターに植えると大きくならない場合もあります。
・シラカシ

シラカシはどんぐりがなる木として親しまれ、丈夫で育てやすい樹木です。カシ類の中では繊細な姿をしており、葉は細長く笹の葉に似た形をしています。そのため、軽やかな印象で和風・洋風どちらのお庭にも合います。
・レモンの木(柑橘系の樹木)

レモンの木など柑橘系の樹木はトゲがあり、侵入者を防ぐという意味では生垣にするのに向いている樹種です。なかでもレモンの木は比較的育てやすく、実付きのよい樹木です。常緑樹で葉は厚みがあるため、透過性がなく目隠し効果もあります。初夏は白い花を咲かせます。11月~1月頃まで果実をつけてくれるので、黄色い実が鑑賞用としても寒い時期のお庭を明るくしてくれます。
塀やフェンスに植物を絡めて目隠しする方法
既に塀やフェンスを設置してしまったけれど、ちょっと殺風景で寂しい感じがする…。そんな時は、塀やフェンスにつる性の植物を絡ませたり、ハンギングバスケットを使って植物をかざると華やかでおしゃれな雰囲気にすることができますよ。
・オカメヅタ、アイビーなど

オカメヅタやアイビーなどはとても繁殖力の強いツル性の植物で、日陰の場所や乾燥した場所でもぐんぐん育つので、すぐにグリーンフェンスの目隠し植栽を作ることができます。ただし、あまりにも繁殖力が強いため繁茂しすぎてしまうこともあるので、あまり広範囲に地植えするのは避けましょう。できればハンキングバスケットなどに植えて飾るとよいでしょう。
・カロライナジャスミン

カロライナジャスミンは、薄黄色の香りの良い花を咲かすツル性の植物で、6~8mほどツルを伸ばし、フェンスなどにびっしりと花と葉をはびこらせます。日当たりの良い場所が好きで、春先から初夏まで長く花を楽しめます。耐寒性も強いので、寒い地域でも植栽可能です。
・モッコウバラ

モッコウバラは、トゲがほとんどなく比較的扱いやすいツルバラです。八重咲きがよく知られていますが、一重咲きの品種もあります。壁面いっぱいに黄色い花が咲いている姿は美しく圧巻です。香りもよく春先のお庭を彩ります。葉は常緑とされていますが寒さに弱く、冬はある程度落葉します。
まとめ
最近では手間がかかるということから生垣や樹木を植えるお庭が少なくなってきていますが、植物を植えることで季節を感じられたり、見た目も優しくおしゃれな雰囲気を生み出すことができます。ミドラスではあなたにぴったりのお庭の植栽をご提案いたします。お気軽にご相談ください。
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