ウッドデッキ設置の際に注意したい、5つのポイントを徹底解説!

ウッドデッキを設置することに憧れるご家庭も増えています。しかし、「設置したけど、うまく活用できていない」という声も多く聞かれます。これは目的がずれているためです。 そこで、今回は「ウッドデッキを設置する目的」をどう考えていくか、設置の際に押さえるべき5つのポイントについてみていきましょう。
目次
ウッドデッキを設置する目的とは

ウッドデッキの設置を検討しているのであれば「なぜ設置したいのか」を明確にしていきましょう。あたかじめ目的を決めておくことで、目的に合った素材やオプションを選べるようになるためです。
また、こだわるべきポイントや妥協しても良い部分も設置する前に検討しておかなければなりません。ウッドデッキを設置する目的を大まかにわけると以下のように分けられます。
- 子どもや家族のためのスペース
- 憩いの場としてのスペース
- 物置としてのスペース
それぞれの項目を具体的に見ていきましょう。
1-1.子どもや家族のためのスペース

ウッドデッキを設置する目的の1つとして、子どもや家族との時間を有意義に過ごすスペースにしたいというご家庭は多いといえます。
例えば、以下のような使用方法が想定されるでしょう。
・子どものプール遊び
・家族でバーベキュー
・ペットのランニングスペース
夏はプール、夜は夕涼み、秋風を感じながらお月見など。家族で季節を感じるためのスペースとして活用できます。
ウッドデッキがあることで、ワンランク上の家族タイムを堪能可能です。濃厚な家族との時間を過ごすためにも、ウッドデッキ設置は役立つでしょう。
1-2.憩いの場として活用する

憩いの場や癒しの場を設けたいという理由で、ウッドデッキ設置を検討するご家庭もあります。
例えば、穏やかで贅沢な時間を過ごすためウッドデッキの設置を検討する場合、以下のような使い方が可能です。
・読書や音楽鑑賞などの趣味タイム
・花や植物で彩るお庭でカフェタイム
・友人や近所の人たちとの団らんタイム
ウッドデッキは、コミュニケーションが生まれる空間として、ウッドデッキで外の空気を味わいながら友人たちと過ごせば毎日の生活に変化を与えることも可能です。
1-3.収納など実用的なスペースとして活用
ウッドデッキは、収納のためのスペースにも成りえます。室内にどうしても保管できないモノがあれば、ウッドデッキが役に立つでしょう。
あるいは、洗濯物や布団を干す場としても活用できます。大きな布団や大量の洗濯物がある場合でも、1階のウッドデッキで干せれば、家の中の行き来が減ります。毎日の家事の負担も減らせるでしょう。
ただし、洗濯物を干すことを目的とするのであれば、プライバシーに配慮するようウッドデッキを設置しましょう。目隠しフェンスが無い状態ですと、外から丸見えになってしまうためです。
このように、目的に合わせた形になるようウッドデッキを設置することが大切です。
ウッドデッキを設置する際に意識したい5つのポイント

ウッドデッキ設置を前向きに検討する場合、目的を明確にしておくことが大切です。その上で意識するべきポイントが5つあります。
- 設置コスト
- 素材
- 必要なスペース
- 手入れの有無
- デザイン
それぞれ見ていきましょう。
2-1.設置コスト
設置コストについてある程度把握しておくことも大切です。ウッドデッキ設置の相場・目安として、以下の金額を参考にしてみましょう。
※会社により相場・目安は異なります
[素材ごと]
・ソフトウッド:約15,000円/1㎡
・ハードウッド:約25,000円/1㎡
・樹脂木:約25,000円/1㎡
[規模ごと]
・小規模サイズ、フェンス無し:約150,000円〜200,000円(ウッドデッキ広さ目安:2.5m×2m=小さめ子ども用のプールが設置できる大きさ)
・小規模サイズ、フェンス有り:約400,000円〜500,000円
・10㎡〜12㎡以上:約300,000円〜500,000円
・20㎡〜+目隠しフェンスなどのオプション付き:約700,000円〜900,000円
[オプション]
ウッドデッキの設置価格は、オプションを付けるか付けないかで変わってきます。例えば、階段やフェンス、屋根、手すりなどは代表的なオプションです。
・階段:約40,000~50,000円/1段
・手すり、フェンス:約20,000~30,000円/1m
・屋根:約210,000円〜430,000円(ウッドデッキの広さが10㎡の場合)
ウッドデッキの設置コストは、設置規模や素材、オプションによって大きく変化します。
そのため、自分の予算も確認しつつ、複数の業者に見積を取りましょう。その上で施工内容と価格を総合的に見て判断しましょう。
2-2.素材

ウッドデッキで使われる素材についても把握しておきましょう。それぞれにメリットとデメリットがあるものの、素材は3種類に分かれます。
・天然木
・人工木(樹脂木)
・アルミ製
以下、それぞれの特徴になります。
[天然木のウッドデッキ]
天然木のウッドデッキは、自然の木を用いています。木の本来の質感を肌で感じられる点が特徴です。変色や腐食、こまめな手入れを意識する必要がある点に注意しましょう。天然木のウッドデッキは、さらに3つのタイプに分かれます。
■ハードウッド
・硬い
・腐りにくい
・加工しにくい
・比較的価格が高い
■ソフトウッド
・柔らかい
・加工しやすい
・比較的価格が安い
■防腐注入木材
・人気の素材
・腐りにくい
・耐久性が優れている
・比較的価格が高いが、機能面とのバランスが良い
[人工木(樹脂木)でできたウッドデッキ]
樹脂素材のウッドデッキは、木粉とプラスチックを混ぜ合わせてできています。そのため、天然木材と比較して、変色や腐る心配が少ない点が特徴です。また、木の温もりは感じられるものの、メンテナンスも容易である点もメリットといえます。
ただし、温度の変化を受けやすいため、夏場・冬場に素足で歩く場合は火傷やケガにつながる可能性がある点に注意が必要です。加えて、経年変化を楽しめる素材ではない点も把握しておきましょう。
ちなみに、樹脂は木粉とプラスチックを配合したものであるため、配合の比率によって種類が異なります。耐久性の違いだけでなく、木の温もりの感じ方に違いが生じる点は把握しておきましょう。例えば、ライフスタイルや使用者に合わせて種類を変えることでより満足度を向上させることが可能です。
[アルミ製でできたウッドデッキ]
アルミをベースにしたデッキもあります。この場合、アルミの表面を木目調に施した素材のことを意味します。天然木と樹脂でできたデッキと比較する、雨風などの腐食に強く、強度が高い点が特徴です。
ただし、アルミ素材であるため加工しにくい点がデメリットとなります。例えば、表面の木目加工が剥がれてしまうと、中のアルミが見えることになりますが、簡単に修繕できない点は把握しておきましょう。
2-3.必要なスペース
ウッドデッキのスペースがどのくらい必要かを把握・検討しましょう。設置する規模を事前に決めておかなければ、日常生活に支障がでる可能性もあるためです。
例えば、以下のように想定しておく必要があります。
・家族団らんのために使う場合・・・家族の人数分の広さが必要
・趣味のために使用する場合・・・読書など趣味を楽しむのに支障がない広さが必要
・友人を複数人呼んでパーティ・・・人が移動しやすい広い空間が必要
上記のように、使用する目的と人数から、ウッドデッキの広さを検討しましょう。ウッドデッキを設置する場所と面積とのバランスなどは施工業者とも相談しつつ、慎重に選択することが大切です。
実際にウッドデッキを使っている風景をイメージしながら、必要なスペースを決めていくことで目的に沿ったウッドデッキの設置が可能となります。
2-4.手入れの有無

手入れがどのくらい必要になるのかについても設置前に把握しておく必要があります。ウッドデッキを設置する場合、どのような素材でも定期的なメンテナンスは必要不可欠であるためです。
そして、注意しなければならないポイントは「素材ごとにメンテナンスの頻度が変わる」点です。特に天然木のウッドデッキは、メンテナンスの頻度を多くしなければなりません。
具体的には、以下のようなメンテナンス内容が必要です。
・汚れを取り除く
・腐敗、シロアリ対策のための防腐剤を塗る
・部分的に破損した場合、修繕する
天然木の種類によって変わるものの、短いものでは1年に1度、防腐剤が不要の天然木(ウリンなど)もあるため、ウッドデッキを設置する前に木材の種類もある程度把握しておきましょう。
また、人工木(樹脂タイプ)のウッドデッキも清掃は定期的に行いましょう。樹脂は耐久性が高いものの、汚れないわけではありません。一般的な清掃方法では、ホウキでゴミやホコリを取り除き、水洗いする方法があります。時には、中性洗剤や高圧洗浄機などでしっかり汚れを落とすことも必要です。
2-5.デザイン
ウッドデッキのデザインは、お庭の形や家の雰囲気に合わせてデザインを選びましょう。とくに家全体のカラーやスタイルなどの要素もふまえたうえでデザインを検討する必要があります。
例えば、以下のような選択肢があります。
・L字型、コ字型など遊び心ある形にする
・ガーデニングの雰囲気に合わせたデザインにする
・階段や手すり、スロープ、目隠しフェンスなどのオプションを付ける
遊び心を感じる形にすることで、家の外観をよりおしゃれに見せることが可能です。また、プライベートを大切にしたい場合は、目隠しフェンスを設置すると役立つでしょう。
また、車椅子を使う家族や足腰の弱い家族がいる場合、スロープ付きのウッドデッキであれば利便性が高いといえます。
大切なのは、ウッドデッキを設置することで「どのようにライフスタイルとして快適な生活になるか」を意識することです。他の要素も検討しつつ、デザインを決定しましょう。
ウッドデッキ設置の際の3つの注意点

ウッドデッキを設置する場合、以下の3つの注意点があります。
・手入れとメンテナンスが難しいと把握しておくこと
・屋根の有無は設置段階で決めること
・業者任せにしないこと
それぞれ詳しく見ていきましょう。
3-1.手入れとメンテナンスが難しい
ウッドデッキは屋外にあるため、天気や環境の影響を受けやすい点に注意が必要です。
例えば、雨が降れば雨水を吸って膨らみ、晴れた日には乾燥により縮小します。また、砂埃などが板目に入り、そこから菌が入ることで腐敗が進んでいきます。そのため日々のメンテナンスが欠かせません。
例えば、以下のようなメンテナンスはこまめに行う必要があります。
・デッキブラシでこまめにこする、ヤスリなどでささくれを改善する
・汚れやコケに対しては中性洗剤で洗い流す
・表面に防腐剤や撥水効果のあるオイルステインを塗る
同時に、最低でも3年ごとに腐敗などの異常がないか点検しましょう。防腐剤を塗っていたとしても、劣化は進行するものだと想定されるためです。腐食した箇所から倒壊する・割れる恐れもあるため、腐食部分があった際には早めに取替えましょう。
3-2.屋根の有無は設置段階で決めておく

ウッドデッキを設置すると決めた時点で、屋根を付けるかどうかも決めましょう。後付けした場合、ウッドデッキの雰囲気に合わせて屋根を選ぶことが難しくなります。
ウッドデッキを設置した後に「やはり屋根を付けたい」となった場合、お庭の雰囲気やウッドデッキの見た目に合う屋根がスムーズに見つかるとは限りません。
一方でウッドデッキに屋根を付けた場合、以下のようなメリット・デメリットも把握しておきましょう。
[良い点]
・雨水を少しでも防いでくれる
・ウッドデッキの床の暑さを和らげてくれる
[悪い点]
・圧迫感が出てしまう
・日光が遮られ、隣接するお部屋の室温が下がってしまう
ウッドデッキに屋根を付けるかどうかで悩むのであれば、屋根を付ける意味から検討することが大切です。設置段階で屋根を付けるとなれば、業者側もウッドデッキのデザインやライフスタイルに合うな屋根を提供しやすくなります。
3-3.業者に任せっぱなしにしない
ウッドデッキを設置する際は、施工業者に任せっぱなしにせず、自身の理想や要望をしっかりと伝えておくことが大切です。お客様の理想とする形を伝えなければ、私たちも含めた施工業者はお客様の理想を汲み取れないためです。ウッドデッキの使用目的が明確になっているのであれば、その目的を施工業者に伝えましょう。
また、お客様自身でウッドデッキを施工する敷地の状態や形状を前もって確認しておきましょう。目的に合わせたウッドデッキの施工が問題なく行えるかどうか、施工業者に説明する必要もあるためです。
例えば、水気の多さや高低差などを確認しましょう。仮に該当するのであれば、天然木よりも樹脂やアルミ素材のウッドデッキが適しています。
また、ウッドデッキを設置する際は『基礎石』というベースになるコンクリートを用いることになります。人やモノの重さでウッドデッキそのものが傾くようなことがあってはいけません。そのためには、基礎石を設置するその箇所そのものを固める必要があるのです。
基礎石を設置できる状態の敷地でなければ、ウッドデッキは設置は難しくなると理解しましょう。
まとめ
ウッドデッキについて、設置の際に押さえておきたいポイントについて解説してきました。ウッドデッキを設置することで、ライフスタイルをよりよいものにしていくためには目的に合わせることが大切です。
そのためには、家族や自分がウッドデッキを使っている光景をより具体的にイメージすることが大切です。しかし、「何を重視したらいいのか分からない。どう決めていけば良いのか分からない」と、どうしても難しく感じる場合は「その道のプロに聞く」というのも1つの方法です。
ミドラスでは豊富な施工実績から、お客様のお庭に合わせたプランを提案いたします。
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