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庭を自分らしくデザインしたい!失敗しないためにはどんな選択肢がある?

2021.09.16 / 2022.05.02 UPDATE by MIDOLAS CLIP編集部
玄関・花壇

お庭の施工を行う場合、失敗は避けたいものです。しかし「今以上に庭の見た目を良くしたいけどどうしたら良いのか分からない」「我が家にはどんなデザインの庭が合うのか分からない」という方もいます。 そこで今回は、自分らしいお庭を実現するための考え方やデザインを考える手順をみていきましょう。

そもそも庭をデザインするポイントとは

庭デザイン

自分らしいお庭を実現するために必要なのは「どんなことを押さえて考えていけば良いのか」を把握しておくことです。あらかじめポイントを把握しておくことで、お庭のデザインを伝えやすくなります。業者に相談する際も、イメージが固まっていれば施工しやすくなります。

ポイントは次のとおりです。

  • 利便性
  • 見た目
  • テーマ

それぞれについて具体的にみていきましょう。

1-1.利便性

お庭の利便性とは「使用目的を定めたうえで、どんな機能が必要なのか」という視点から検討することを意味します。

お庭の目的を定め必要な機能をある程度決めておくことで、以下のように必要な要素を決めていくことが可能です。実際に、工事を行う際も「この機能だけは満たしてほしい」と伝えることで、業者とイメージを共有しやすくなります。

[おもに観賞のためのお庭]
・家の中から庭が見渡せるようにする
・季節を感じられるような植物に統一する
・花や木、照明など、装飾や植栽にこだわる

[家庭菜園を中心にしたお庭]
・畑のためのスペースを確保する
・栽培作業がしやすい造りにする
・レンガなどで足場や通路を確保した造りにする

[子どもやペットが遊べるお庭]
・広さと安全面に考慮した造り
・砂場や遊具が設置できるようなレイアウト
・プライバシーに配慮し、フェンスや垣根を設ける

[季節のイベントを楽しむためのお庭]
・BBQやプールを楽しむための十分な広さ
・屋根付きウッドデッキやテラスなどを設ける
・複数人がいても開放感を感じられるレイアウト

[家事がしやすい、洗濯物が干せるお庭]
・ウッドデッキを設置する
・水栓や物置の場所に考慮する
・人の動きや目線に配慮し目隠しフェンスや垣根を設置する

どのパターンのお庭でも実現したいことや目的は、あらかじめ決まっています。必要なスペースやレイアウトも含めてイメージしておくことが大切です。施工に関しても、作っている途中から変更するのではなく、綿密な計画を立ててそのイメージになるべく近づけることで利便性も高くなるといえるでしょう。

1-2.見た目

庭デザイン

お庭は家の雰囲気と一貫性のあるデザインにしましょう。家の雰囲気に合わないものにすると、統一感が無く、まとまりのない空間になってしまいます。

例えば、家の見た目が洋風となっているのに、純和風なお庭にしてしまうと統一感は失われるでしょう。統一感のなさは、その場にいる人に違和感を抱かせるだけでなく、地域の中でも浮いてしまう可能性があります。

また、全体的な雰囲気だけでなく、お庭に設置するものにも統一感を持たせましょう。色とりどりの花を植えるとしても、ある程度まとまりが必要です。植栽も木の背丈や種類を揃えなければ、見た目のバランスが取れなくなってしまいます。

そのため、家の雰囲気に合わせつつ、花や木々においても一貫性のあるお庭になるようデザインを考えていきましょう。方向性を合わせることで、全体的なデザインの完成形をある程度イメージしておくことが失敗を避けるためにも役立ちます。

1-3.テーマ

テーマは家の見た目に合わせて選択しましょう。実際に、テーマを決めておくだけでもお庭のデザインに失敗する確率を軽減できます。テーマは、以下のように大きく分けて5つあります。

  • 和風
  • 洋風
  • シンプル風
  • ポタジェ風
  • ナチュラル風(北欧風)

それぞれの特徴を以下で簡単にみていきましょう。建設する家に合わせていく必要があります。失敗を防ぐためにもテーマも統一性を持たせることが大切です。

[和風]
・日本庭園の要素を取り入れた庭
・落ち着いた佇まいを演出できる
・近代的な要素を取り入れた和モダンなお庭も人気
・花よりも、石、苔、木、水といった自然要素を取り入れている

[洋風]
・高低差を生かして花や木を配置
・イングリッシュガーデンとも呼ばれている
・森や野原をイメージしたような自然あふれる空間が特徴
・装飾に古びたレンガやブリキアイテムを用いるとより演出力が上がる

[シンプル風]
・現代的なデザイン
・敷石などで手入れの手間を減らす
・見た目がキレイな状態を保ちやすい
・樹木と芝生で構成されていることが多い

[ポタジェ風]
・家庭菜園をメインにしたデザイン
・畑の部分は、花壇のようにレンガなどで囲っている
・果樹、野菜、ハーブ、草花などを植え、栽培と観賞を兼ね備えている

[ナチュラル風(北欧風)]
・緑と白の配色が印象的
・シンプルかつ温かみのあるデザイン
・白塗りのエクステリアに、枕木やアンティークアイテムで北欧風な雰囲気を演出

テーマそれぞれの特徴を把握し、家の雰囲気に合うテーマを選びましょう。加えて、それぞれのテーマの要素を混ぜてしまうと、統一性・デザイン性・利便性が失われる点も把握しておきましょう。

失敗しないためのポイント

お庭デザイン

お庭のデザイン設計を失敗しないためには、以下3つのポイントを押さえましょう。

  • 業者と相談する
  • コストを決める
  • テーマ、イメージを決める

それぞれの項目を詳しくみていきます。ある程度、依頼者側も準備を整えなければなりません。とくに、コストに関しては相談した段階である程度、月々に支払える料金、最終的な金額、ライフスタイルなど様々な要素を検討する必要があります。

2-1.業者と相談する

お庭のデザインを考えていく場合、「施工業者に相談する」方法も選択肢の1つです。実際に庭づくりを業者に依頼せずとも、プロの意見を聞けるのであれば活用していくことをおすすめします。

無料相談などでも、自分のライフスタイルや趣味、家族構成、お庭をデザインしたい目的を明確にすることが可能です。業者も依頼者に対して配慮する方は理想的なお庭に近づけるよう提案してくれます。また、納得できた場合は実際に依頼しても問題はありません。

プロに相談することで、思わぬアイデアや解決策が見つかるか可能性もあるといえます。また、施工業者に相談する際は以下の点を把握しておくと良いでしょう。

・方角や日当たり
・現状のお庭の広さ
・希望の配置、レイアウト
・理想とするお庭のイメージ
・取り入れたいモノはなにか(樹木や花など)
・動かせないモノはなにか(水栓や電柱、室外機など)

相談していく中で、依頼するべき範囲と自分たちでできる範囲が見えてきます。「始めから施工業者に頼めば良かった」と後悔しないためにも、可能な限り自分が納得するまで、施工業者に相談することを心がけましょう。

例えば、具体的に「こういったレイアウトの庭にできますか?」という質問を行うだけでもイメージはしやすくなるでしょう。そして、現状の課題を把握し、どのような施工ができるのかをイメージしてから、お庭づくりを行っても遅くはないといえます。

2-2.コストを決める

コスト

お庭づくりを行う場合は、計画の段階でコストの上限を決めておきましょう。業者に依頼する場合でも、あるいはご自身で行うにしても、お庭づくりの内容によっては予定よりもコストがかさむことがあるためです。

例えば、施工の際は希望の予算と上限の予算を決めておくと相談もしやすくなります。実際に人は多数の選択肢があるほど迷いやすく、結果としてどれにも決定できなくなる可能性が高いと
いえます。そのため、予算に合わせてどの程度の施工が可能なのかをイメージ・把握することが大切です。

同時に、メンテナンスにかかるコストについても聞いておくとよいでしょう。お庭は、どのような施工を行っても定期的なメンテナンスが必要不可欠です。そのため、初期コストだけを検討するのではなく、総コストを把握しておきましょう。

そのため、「どのくらいの頻度でメンテナンスが必要なのか」「メンテナンスの度にどのくらいのコストがかかるのか」を意識しておくことが大切です。トータルコストの上限を決めておく必要があります。

2-3.テーマ、イメージを決める

お庭づくりに失敗しないためには、依頼・相談する際のテーマやイメージを明確にしておく必要があります。例えば、家が洋風であればお庭も洋風とすることで一貫性のあるお庭を実現しやすくなるといえるでしょう。

また、どのようなテーマにしたいのか事前に決めておく必要もあるものの、業者に依頼すると大体の予算や施工事例もみせて貰えるため、イメージが固まりやすくなります。

実際に施工する場合、テーマや世界観が混在したようなお庭では統一感がなく、その場にいる人に対して良いイメージを与えることもできません。加えて、自分が生活する場合も後悔する可能性が高まってしまいます。

イメージを固めるには、お庭の写真や事例集を複数参考にすることをおすすめします。いくつもの事例を見ていく中で、自分の好みに近いものを絞り込んでいきましょう。

庭をデザインするための注意点

お庭デザイン

ここでは、お庭のデザインを考えていく場合の注意点について解説していきます。家を購入する際に、長期的な視点が必要となるようにお庭についても失敗しないためには、同様の視点から検討していく必要があるといえるでしょう。

  • 長期的な目線が必要
  • 用途と見た目のバランス
  • イメージの共有を徹底する

それぞれ詳しくみていきます。

3-1.長期的な目線が必要

お庭づくりは、長期的な目線が必要です。長期的な目線は、庭の樹木やお花、芝生などのメンテナンスが「問題なく定期的にできるか」「仮に家族の形態が変わった場合に必要なのか」といった視点を意味します。

例えば、イメージとして「色とりどりの花でいっぱいなお庭にしたい」としましょう。その場合、都度メンテナンスができるのか、そもそもメンテナンスができないのであれば、お花で溢れるお庭の実現は難しいといえます。

加えて、メンテナンスができなければ、計画から関わって作り上げたとしてもお庭の見た目はすぐに保てなくなります。つまり、お庭には定期的なメンテナンスが必要であるとしても、家族ごとに頻度も異なれば、実現できる施工の内容も大きく異なるのが実状です。

そのため、失敗しないためにも自分のライフスタイルを検討し、できる限り少ない頻度でメンテナンスができるお庭作りを目指す必要があります。お庭に関われる頻度や時間によって、植物の種類や量を選別してくことが求められます。

3-2.用途と見た目のバランス

お庭デザイン

お庭のデザインを考えていく場合、用途と見た目のバランスにも配慮する必要があります。用途と見た目を検討したうえでデザインしていかなければ、施工後に後悔する可能性があるためです。

例えば、見た目のみを重視した場合、「そもそも家の雰囲気と合わない・子どもが伸び伸びと遊ぶために開放感を演出したがプライバシーが守れない庭になってしまった」などの問題が発生することも想定されるでしょう。

そういった失敗をしないためにも、お庭の用途に合わせてデザインを設計していくことが大切です。

3-3.イメージの共有は徹底的に

お庭づくりを複数人で行う場合は、理想とするイメージを全員に共有しましょう。業者あるいは家族や知人と一緒に施工するとしても、情報共有は必要です。

前述でもふれましたが一貫性のあるお庭を実現するためには、テーマを決め、用途に合うように設計しなければなりません。業者に依頼する場合でも、完成形を事前に示してくれるケースがあるため、よく確認しましょう。

また、大規模になるほど、作業する人がそれぞれ違うイメージを抱いたままでは、理想のお庭を実現するのは難しくなります。そのため、イメージや完成形を共有しつつ、施工を行っていくことが大切です。

まとめ

ここまで、理想的なお庭を目指すべく、押さえるべきポイントと失敗しないための考え方について解説してきました。お庭にはさまざまなデザインのスタイルがあります。

そのため、前もってどうしてお庭を作りたいのかなどの目的を決めておきましょう。テーマも含めて、どんな世界観を感じるお庭にしたいのかなどのテーマを事前に検討することで、大体の予算・必要な素材などを明確化できるためです。

また、目的を決めても実際に施工してみると、「メンテナンスが思ったよりも大変」「枯葉が多くて掃除が大変」など、状況によってはライフスタイルに対して負担が増えてしまう可能性もあります。そのため、施工後もふまえて、目的や用途を明確にしておくことがお庭づくりを失敗しないコツだといえるでしょう。

一方で「お庭づくりをどう進めていけば良いのか分からない」など、どうしても難しく感じる場合もあるでしょう。その際は「その道のプロに聞く」というのも1つの方法です。

ミドラスでは豊富な施工実績から、お客様のお庭に合わせたプランを提案いたします。
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