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目隠しフェンスの設置前に確認すべきポイント!設置する目的とは

2021.08.12 / 2022.07.20 UPDATE by MIDOLAS CLIP編集部

目隠しフェンスを設置する目的は外の視線をさえぎるため。しかし「家全体の見栄えが悪くなるのでは?」「圧迫感がある」と感じる方も。目隠しフェンスの役割は、防犯対策だけなく、全体の雰囲気を良くしたり、見られたくない部分だけを隠したりなどもあります。ご自宅の状況に合った設置する目的やポイントについて解説していきます。

目隠しフェンスの設置前に考慮すべきポイント

目隠しフェンス

目隠しフェンスの設置に入る前に、考慮すべきポイントをみていきましょう。ポイントをあらかじめ把握しておくことで、お家の状況に合わせたフェンスが選びやすくなります。

ポイントとしては、以下の4つになります。

  • 設置場所
  • フェンスのタイプ
  • フェンスの高さ
  • 板間隔

それぞれについて、具体的にみていきましょう。

1-1.設置場所

人工芝

目隠しフェンスをどこに設置するべきなのかを決めることは重要です。設置場所が定まっていない場合、用途に合わない使い方をしてしまうケースもあるためです。

目隠しフェンスを設置する場所としては以下が想定されます。

①お庭周り、リビングの前

多くのお家では、目隠しフェンスをお庭に設置するでしょう。特に面したリビングの前に設置するケースがよくあります。

お庭に面したリビングの場合、目隠しフェンスが無ければ、外から丸見えの状態になります。通り掛かる人の視線も気になるでしょう。一般的には、カーテンやブラインドなどを設けていても、人の視線を遮るには不十分だと感じる方が多いため、目隠しフェンスを使用します。

②道路との境界

道路との境界線に目隠しフェンスを設置するケースもあります。理由としては道路からの視線をシャットアウトするためです。道路に面した部分が多いほど、目隠しフェンスを設置する箇所が多くなります。

その際設置方法に注意が必要です。地面に柱を埋め込んでフェンスを設置する場合、地面とフェンスのすき間にゴミが溜まってしまうこともあります。状況にあわせて、ブロック積工事にするか検討しましょう。

③駐車場

駐車場周りに目隠しフェンスを設置する場合は、区分けの役割が主になります。

例えば、玄関よりも前の位置に駐車場とお庭があると仮定します。その場合、お庭と駐車場を分かりやすく区分けするために目隠しフェンスを設置するというイメージです。

このケースの場合、目隠しの度合いよりもフェンスそのものの見た目やデザイン性が良いものを選びましょう。

④玄関付近

玄関付近に目隠しフェンスを設置する目的は目線を遮ることにあります。玄関までの距離がある場合や階段があれば、比較的小さいフェンスを設置しても問題はありません。

階段がある場合、上の部分だけにフェンスを設置するといった工事も可能です。設置するポイントを絞ることでコストを抑えることにもつながります。

⑤勝手口付近

目隠しフェンスを勝手口に設置する場合の目的は、屋外に置かれたゴミ箱や倉庫などを隠すためです。また、ゴミ捨ての様子を見られたくないためにも役立ちます。

たとえば、ゴミを捨てるとき、部屋着などのラフな格好で捨てるケースもあるでしょう。そういった場面に目隠しフェンスによって姿を見られにくくすることが可能です。

⑥お風呂場付近

お風呂場付近に目隠しフェンスを設置するケースもあります。お風呂場の窓から外の様子が見えて気になってしまうといった状況を無くすためです。

また、お風呂場付近に目隠しフェンスを設置する場合は、高さとフェンスのタイプに注意しましょう。たとえばお風呂場の窓が見えなくなればいいということであれば、窓付近の高さに合わせてフェンスを選ぶとコストも抑えることが可能です。

1-2.フェンスのタイプ

目隠しフェンス

フェンスのタイプをみていきましょう。どのようなフェンスがあるのかを把握しておくことで、タイプ別の目隠し度合いが分かるようになります。より最適なフェンス選びが可能になるでしょう。

フェンスのタイプは次のとおりです。

  • 横目隠し
  • 縦目隠し
  • ルーバー
  • ラティス

それぞれの目隠し度合いについて、簡単に解説していきます。

①横目隠し

横目目隠しフェンス

横目隠しのフェンスは、パネルが横並びになっているタイプのフェンスです。目隠し度は非常に高く、プライバシーを守る効果が期待できます。

②縦目隠し

縦目隠しフェンス

縦目隠しのフェンスは、パネルが縦に並べられたタイプのフェンスです。目隠し度合いは横目隠し変わりありません。

③ルーバー

ルーバーのフェンスは、隙間を保ってパネルを並べたタイプのフェンスです。一定の隙間があるため、目隠しレベルは高くありません。しかし、デザイン性が高いものが多いため、お庭の見栄えを重要視している方には向いているフェンスといえます。

④ラティス

ラティスとは、木製の目隠しフェンスです。格子状に作られている点が特徴です。ルーバータイプ同様に、隙間があるタイプのフェンスなので目隠しレベルは低いといえます。
ルーバーと同様にデザイン性が高いため、ガーデニングやおしゃれなお庭との相性が良いタイプです。

1-3.フェンスの高さ

フェンスの高さについてみていきましょう。望ましいフェンスの高さは、明確に定まっていません。お家の状況に合わせて設置する必要があるためです。

フェンスの高さを決めるときは、道路や隣家との高低差を確認しましょう。確認した上で目安となるべき数字は以下のとおりです。

①望ましいフェンスの高さ

地面からフェンスの高さ:1.8m〜2.0m以内

②避けたほうが良いフェンスの高さ

フェンスそのものの高さ:60cm未満

フェンスそのもの高さが60cm未満の場合、地面から柱を建てたとしても、目隠しできる高さになりません。その場合、基本的にはブロックの上にフェンスを設置することになります。

そのため、目隠しフェンスの高さを決めるときは、人が立っているときの目線を基準にしましょう。特にお家にブロック塀がある場合、ブロック塀の高さを含めて1.8m〜2.0m以内に収まるよう、フェンスを選別することをおすすめします。

仮にお家にブロック塀がない場合は、ブロック塀を低めに施工したうえで、背丈のあるフェンス(100〜120cm)選ぶと良いでしょう。

ただしコストが高くなる背丈の高いフェンスでは、風の影響を受けやすくなるため注意が必要です。

1-4.板間隔

板間隔は、パネルとパネルの間が少ないほど、目隠しレベルが高くなります。例えば、「とにかく外からの視線が気になるのでなんとかしたい」という場合、板間隔の少ない目隠しフェンスを選びましょう。しかし、板間隔が少なすぎる場合は注意が必要です。

隙間のないフェンスの場合、不審者の存在も隠してしまいます。。そのため、防犯対策を徹底したいのであれば、侵入や不審者の様子が周りから分かる程度の隙間がある目隠しフェンスが望ましいでしょう。具体的には3cmほどの板間隔があるタイプが防犯対策に適しています。

同様に、ルーバータイプ(スリットタイプ)の目隠しフェンスであれば、家の中を隠しプライバシーを守りつつも防犯対策が可能です。

目隠しフェンスの設置目的

目隠しフェンスを設置前のポイントを把握したうえで設置する目的について改めてみていきましょう。

2-1.隣家からの影響を回避したい

目隠しをフェンスする目的として、ご近所から受ける影響を回避したいというケースが想定されます。例えば、以下のようなケースでは目隠しフェンスが役立ちます。

  • お隣の室内やお庭から視線をカバーしたい
  • 敷地の境界線を明確にしたい
  • お隣の室外機からの音・臭いをカバーしたい
  • 給湯器やゴミ箱など、お隣の景観をカバーしたい

近所からの影響を回避するために目隠しフェンスを設置する場合、注意しなければならない点は、日差しや風通しを遮らないか・圧迫感を与えないかという点です。

あらかじめ、目隠しフェンスの高さや太さなどを近所の方と事前に相談することが、トラブルやクレームを避けるためには大切です。ご近所付き合いが少ない中では気が進まないかもしれませんが、後々気まずい思いをしないためには事情を説明しておくことがポイントです。

2-2.庭の雰囲気

お庭の雰囲気を良くするために、目隠しフェンスを設置する場合もあります。例えば、デザイン性の高いものを使用して、家全体の見栄えを良くするといった方法で活用可能です。

その場合は、ガーデニングプランにあった目隠しフェンスを選びましょう。和風のお庭なら竹垣や天然木で作られたフェンス、洋風のお庭には木目のフェンスなどであればそれぞれの雰囲気に適しています。

2-3.ウッドデッキ・テラスなどの目隠し

「ウッドデッキやテラスを隠したい」という目的で、目隠しフェンスを設置する場合もあります。ウッドデッキやテラスがリビング前に設置されている場合に、道路からリビングの中が丸見えになるのを防ぐことが可能です。

ウッドデッキ専用のフェンスか、似たようなデザインのフェンスを設置すると全体的に統一感を持たせられます。

2-4.ペット対策

ペット対策として目隠しフェンスを設置するケースもあります。ペットが誤って外に出ないようするためです。目隠しフェンスをお庭全体に巡らせることで、安心かつ、のびのびとペットを遊ばせることができるでしょう。また、長時間のお散歩が必要ない犬種やお家の中で過ごすことが多いペットに新しい遊び場を提供できます。

2-5.防犯目的

目隠しフェンスを設置する理由として、多いのは防犯性を高めるためです。防犯目的がメインなのであれば、押さえるべきポイントは以下のとおりになります。

  • 1.5m〜1.8mの高さにする
  • あえて見通しが良いフェンスにする
  • フェンス上部に忍び返しなどを後付けする

防犯性を高めるのに1.5m~1.8mの高さが適している理由は、簡単に乗り越えられない高さであるためです。また、高さがあれば圧迫感を与えることができます。

同時に、の死角がなく、かつ見通しの良いフェンスを選ぶことも重要です。あえて見通しの良いフェンスを選ぶことで周囲が他人の侵入に気づきやすくなります。

2-6.お風呂場の目隠し

お風呂場の目隠しのためにフェンスを設置する場合は、お風呂場の窓の部分だけで十分です。大きなフェンスを設置する必要がなくなるため、コスト削減につながります。またタイプは面格子が適しています。ルーバータイプの面格子もあるため、お家の状況に合わせて設置すると良いでしょう。

基礎なしフェンスは安全性の確保が重要

目隠しフェンス

目隠しフェンスは、基礎の部分を設けずに設置することも可能です。たとえば杭を打ち込むタイプのフェンスや地面に置くタイプのフェンスなどが挙げられます。

その際は、普通に設置するよりも安全性に注意が必要です。基礎を設けないことで確かにコストは抑えられます。しかし、強度がそれほど強くないため、場所や地域の状況によってはフェンスの設置ができない点には注意が必要です。

例えば、以下の場合は基礎がないフェンスの設置はリスクが高いといえます。

  • 公共道路沿い
  • 台風や地震などの災害が多い地域
  • サイズが大きいフェンスを設けるとき

基礎が無いことで、重さに耐えられずフェンス外れてしまうことも考えられます。そうなった場合、大事故になりかねず、通行人にケガを負わせてしまった場合には、損害賠償請求の対象となることも想定しなければなりません。

まとめ

目隠しフェンスについて、設置する前のポイントや設置する目的、安全性の確保について解説してきました。目隠しフェンスは設置場所によって向き不向きがあります。

そのため、自宅の状況をよく把握したうえで、効率の良い目隠しの方法やコストを抑えるための工夫などを考えていくことが大切です。

仮に、目隠しフェンスを設置する目的に迷う場合などは、その道のプロに聞くというのも1つの方法です。

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