目隠しフェンス・境界フェンス設置の考え方と注意点

目隠しフェンス・境界フェンスなど、種類が多くどのフェンスが自分の家に最適かわかりづらいので悩みますよね。今回はお庭・外構工事の中でも人気の目隠しフェンスと境界フェンスについて、目的ごとの最適な方法や、工事を検討する際の注意点など、設置前に知っておくとお役立ちになるポイントをお伝えします。
目次
目隠しフェンス・境界フェンスを設置したい理由は?
フェンスは次のどちらかの目的で設置する場合が多いです。
・目隠しをしたい
・境界がわかるようにしたい
フェンスを設置したい目的・理由を明確にすることで、満足度も高く思い通りの空間を楽しむことができます。
目隠しフェンス|目隠しをしたい場合
目隠しフェンスを設置したい目的・理由によって最適な方法が異なることも。「目隠しが必要なのはなぜ?」「どの程度目隠ししたいか?」を整理していきましょう。
2-1.外からの目線を完全に遮りたい

目隠しフェンスは通路からの視線が気になったり、お隣の家との境界に目隠しをしたいなど、外からの視線を完全に遮りたい場合に最適なエクステリアです。
目隠しフェンスは高さがあっても圧迫感を感じさせないナチュラルなカラーの人工木の目隠しフェンスがおすすめです。
それでも目隠しフェンスの圧迫感が気になる場合は、目隠しフェンスの前に軽やかな葉の樹木を植栽などの工夫をすると、柔らかい印象のお庭をつくることができます。
2-2.目線のみ遮りたい

目隠しフェンスを設置する場合、お庭への日差しの入り方や、開放感を持たせたいけれど外からの視線をさりげなく隠したい場合などは、目線の高さのみ目隠しフェンスを設置するという方法があります。
少し足元は見えますが、足元が見える高さも好みに合わせることができます。足元に花壇を作ったり、風通しをよくしたい場合など、お庭の活用に合わせて目隠しフェンスのサイズや幅、位置を工夫するだけで使い勝手もよく自分好みの目隠しフェンスを設置することができます。
2-3.圧迫感なく目線を遮りたい

目隠しフェンスで外からの視線を遮りたいけど、壁の様に目隠しフェンスを作るのは圧迫感が気になることもあると思います。そんな場合は板と板の間に隙間を作り、隙間のあるフェンスで目隠しをすると解消されますよ。隙間をつくることで圧迫感もなくなり風通しが良くなるというメリットもあります。
目隠しフェンスの素材の色も優しい色合いのものを選ぶとより自然な印象に。またはシックな濃い色を選んでも隙間があることで色味の良さを活かし、お洒落な空間を演出することもできます。お好みの外構エクステリアの雰囲気をイメージして選ばれるとよいと思います。
2-4.目隠しフェンスの表裏は?
目隠しフェンスを設置する際、フェンスの面を建物の表側にするか、裏側にするかも考えなくてはならないポイントです。
- 表側の場合【外観がスッキリした見た目になる】
- 裏側の場合【お庭や家から眺めた時、すっきりスタイリッシュな空間になる】
目隠しフェンスは一般的には外観を整え、美観を目的として設置されることが多いエクステリアですが、設置する面(表側にするか、裏側にするか)は、お庭の使用目的に合わせて設置することで満足度も上がります。設置する前にどちらの面を有効活用したいかイメージしておきましょう。
境界フェンス|境界用としてフェンスをつくりたい場合
境界フェンスを設置したい目的・理由によって最適な方法が異なることも。「境界フェンスが必要なのはなぜ?」「境界をどの程度はっきりと引きたいか?」を整理していきましょう。
3-1.境界線として使う

境界フェンスやコンクリートブロック塀を設置することで、お隣や道路を区切り、境界線をはっきりさせることができます。
3-2.簡単に人が入ってこないようにしたい

境界フェンスとしてメッシュフェンスとコンクリートブロックを設置すると、人や動物の敷地内への侵入を防ぐことができます。
メッシュフェンスは、つる性の植物を一緒に植栽すると、巻きつかせやすく植物で目隠しをつくることもできます。繁殖力の強すぎない植物であればお手入れの際も安心です。
3-3.境界もお洒落にしたい

人や動物の侵入を防ぐ境界線をおしゃれな雰囲気にしたい場合は、人工木のフェンスやアルミ材のフェンスなどとコンクリートブロックの組み合わせがおすすめです。侵入を防ぐだけではなく、ドッグランなどペットと安心して過ごすお庭づくりにも応用が利きます。
フェンス設置の注意点!設置できない場合も!
フェンスを設置したいと思った時、希望通りにフェンスを設置できない場合があるのをご存知ですか?フェンスを設置する際に気を付けておきたい注意点を解説します。
4-1.境界にコンクリートブロックがない(隣地との境い目が明確でない)
境界でトラブルにならないように、不動産を購入した際の所有地の図面などを確認しながら細かいチェックが必要です。お隣や道路の境い目に、コンクリートブロックなど境い目となる目印がない場合は、お隣の所有者とも話し合うことで曖昧さを残さず、法的なトラブルも回避し、気持ちよく工事ができます。フェンス施工をする前にご挨拶をかねて境界線の確認をしておくと安心です。
4-2.目隠しフェンスは高さに注意
目隠しフェンスは、高さがあったり隙間がない場合、外から見ると圧迫感がある存在になります。お隣から嫌味に受け取られるケースもあるので、事前に目隠しを立てたい旨を相談するのがベターです。
4-3.コンクリートブロックの上にフェンスを設置したい
現在あるコンクリートブロックに手を加えたい場合は、強度・安全面で問題ない方法をとる必要があります。
既存コンクリートブロックの上にフェンスを設置したい場合は、安全面を考えブロックの上から1.2mまでの高さであれば設置可能です。
1.2m以上の高さがあるフェンスを設置したい場合は、コンクリートブロックは利用せず、コンクリートブロックから、15~25㎝位置(既存のコンクリートブロックの基礎に干渉しないよう)にフェンス用に独立した基礎を作り、土台から作り直すことで設置することができます。
コンクリートブロックを既存コンクリートブロックの上にさらに積み重ねることは、強度の問題・安全面から設置することができません。
既存のコンクリートブロックの劣化がある場合は、フェンス設置は不可能な場合があります。
4-4.境界塀ギリギリにフェンスを設置したい場合
現在ある境界塀ギリギリに設置したい場合、基礎が地中ではり出していると難しいケースが多いです。敷地図面を確認しながら、フェンスの面が敷地からはみ出ないよう設置しましょう。敷地からはみでることが無い様に、少し内側に設置すると安心です。
目隠しフェンス・境界フェンスの注意点まとめ
目隠しフェンス・境界フェンスを設置したい場合、設置の目的を明確にすることでフェンスがある空間をスムーズにつくることが出来ます。特に重要なことは所有地の図面上でもお庭の境界線を明確にしておくことです。また設置の工事に向けて、事前に設置するフェンスに面する近隣や道路の所有者への相談をしておくと安心です。
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