イチイ
目次
イチイの特徴
形がきれいでトピアリーにも使われる常緑樹
寒い地域に自生する常緑樹で、幹がまっすぐのび、円錐形の樹形がきれいな樹木です。葉が詰まっているので和風のお庭の生垣などに使われますが、刈込みがしやすく形が整いやすいので、整形式の洋風庭園にも使われます。また、刈り込んで動物の形などに整えるトピアリーを作ることもできます。
春先に花が咲きますがあまり目立ちません。鮮やかな赤い実がなり食用にもなります。種は毒をもっているので決して食べないようにしましょう。イチイの名前は仁徳天皇の時代、この材を使って位の高い人がもつ笏を作ったことから付いたといわれています。
イチイの育て方
おすすめの栽培環境
日当たり・置き場所
日なたから半日陰で育ちますが、寒冷地で自生する植物なので、気温が上がりすぎる場所には向きません。
育て方カレンダー
時期 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
植え付け | ● | ● | ● | ● | ||||||||
剪定 | ● | ● | ||||||||||
開花 | ● | ● | ||||||||||
結実 | ● |
育て方のポイント
成長が遅いので剪定はあまり必要ありません。葉が混み合っていて形が作りやすいので、トピアリーなどに使われますが、暖地では成長が遅いので刈り込みすぎないように気を付けましょう。雌雄異株なので、実を楽しむためにはどちらも植える必要があります。
イチイの基本データ
名称 | イチイ |
学名 | Taxus cuspidata |
別名 | アララギ、オンコ |
科名 | イチイ科 |
樹高 | 5m~10m |
剪定時期 | 9月〜10月 |
開花時期 | 3月〜4月 |
結実期 | 10月 |

監修者:佐々木知幸
造園家・樹木医。千葉大学園芸学部卒。
森林生態学を専攻し、フィールドワークの知見を生かした庭づくりを手がける。
自然観察会を年間50回以上開催し、樹木をはじめ自然の楽しさを広める活動を続けている。
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