トキワマンサク
目次
トキワマンサクの特徴
枝いっぱいにつける美しい花と育てやすさが魅力の木
花を楽しめる常緑樹で、マンションや個人邸のお庭に生垣としてよく使われます。
品種は主に、白花が咲く『シロバナトキワマンサク』と、銅葉で濃桃色の花が咲く『アカバナトキワマンサク』があり、その他には斑入りなどの品種があります。
細い枝につく卵型の小さな葉、細いリボンのような花が特徴です。株全体に花が咲くので遠くから見ても華やかな姿になります。特にアカバナトキワマンサクは発色が良く、とても目立ちます。シロバナトキワマンサクは爽やかな印象になります。
性質も丈夫で刈り込みなどの強い剪定にも耐え、病害虫の被害も比較的少ない木です。
生垣だけでなく1本で大きく育てても迫力が出ます。特徴であるしなやかで繊細な枝葉や株全体に咲く花が引き立ち、トキワマンサク本来の美しさをより感じられます。
トキワマンサクの育て方
おすすめの栽培環境
日当たり・置き場所
半日陰でも育ちますが、日なたのほうが花がたくさん咲きます。
耐寒性はやや弱く、関東以北では防寒対策が必要な場合があります。寒冷地では、鉢植えでの管理をおすすめします。
関東以南では戸外で越冬可能です。寒さに当たると部分的に紅葉し、色のコントラストが楽しめます。
育て方カレンダー
時期 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
植え付け | ● | ● | ● | |||||||||
剪定 | ● | ● | ||||||||||
開花 | ● | ● |
育て方のポイント
剪定は花後に行います。芽吹きが強いので希望の高さまで切り戻すことができます。剪定後に枝が伸びることを想定し形を決めましょう。枝が込み合ってると感じる場合は、枝の元から切り間引きます。剪定時期以外でも、邪魔な枝や樹形を乱す枝があれば随時切り戻します。
仕立て次第で自由に扱うことができるので、低木で使いたい場合であれば低く剪定し、目隠しの用途であれば理想の高さにするなど、場所に合った高さにします。
剪定する際に軍手で作業すると、葉に細かい毛が生えているため、軍手にたくさん葉がつきます。洋服にもつきますのでナイロン製のものなど着用し、ゴム手袋で作業されることをおすすめします。
トキワマンサクの基本データ
名称 | トキワマンサク |
学名 | Loropetalum chinense |
科名 | マンサク科 |
樹高 | 3m〜6m |
剪定時期 | 5月〜6月 |
開花時期 | 4月〜5月 |

監修者:佐々木知幸
造園家・樹木医。千葉大学園芸学部卒。
森林生態学を専攻し、フィールドワークの知見を生かした庭づくりを手がける。
自然観察会を年間50回以上開催し、樹木をはじめ自然の楽しさを広める活動を続けている。
Recommended articles

施工場所・内容
パーゴラとは?パーゴラのメリット・デメリットを知ってオシャレなお庭に
2021.12.27 by MIDOLAS CLIP編集部
お庭の悩み
植物は植物で制す!雑草対策におすすめのグランドカバー
2019.09.13 by MIDOLAS CLIP編集部
デザイン
小さいお庭・狭いお庭もおしゃれなデザインで快適するためのコツ
2021.05.24 by MIDOLAS CLIP編集部「MIDOLAS CLIP」はお庭・外構づくりの
ヒントになる様々な情報をお届けします。