ナンテン(南天)
目次
ナンテン(南天)の特徴
赤い実を付ける和風のお庭に欠かせない常緑低木
古くから「難を転じる」として厄除けの意味で植えられたナンテン(南天)。冬に赤い実を付け、花の少ない時期にお庭を彩ります。初夏には白い花が咲きますが、観賞用には不向き。
葉は幹の先端に向かって三方向に伸びる独特の形をしています。和風のお庭にぴったりの常緑低木です。
成長速度はやや遅く、実を付けるまでは時間がかかります。
ナンテン(南天)の育て方
おすすめの栽培環境
日当たり・置き場所
耐陰性が強く、日陰の場所でも十分に育ちますが、実をたくさん付けるには日光が必要なので、半日陰の場所に植えるのが最適です。また、根元から新たな幹を次々出して密生し、株が大きくなるため十分なスペースを確保して、茂った状態が似合う場所に植えましょう。
育て方カレンダー
時期 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
植え付け | ● | ● | ● | |||||||||
剪定 | ● | ● | ||||||||||
開花 | ● | ● | ||||||||||
結実 | ● | ● | ● | ● |
育て方のポイント
暑さ寒さにも強い植物ですが、乾燥には少し弱いので、土が乾いたらお水をたっぷりと与えます。根元から幹がたくさん出て株立ち状になり、どんどん株が混んできて大きくなる独特な成長をします。幹が過密になると、葉が絡まって非常に見栄えが悪くなるので、幹が増えて充実してきたら間引きをして幹を一定数に保ちましょう。葉は1枚の葉が細かな「小葉」に別れる複葉タイプで、しばしば古くなったり絡まったりします。その場合は葉を根元から取り除くようにしましょう。ちょうどヤシの木のように、外側の古い葉を取り除き、内側の新しい葉を生かすようにします。
ナンテン(南天)の基本データ
名称 | ナンテン(南天) |
学名 | Nandina domestica |
科名 | メギ科 |
樹高 | 1m〜2m |
剪定時期 | 3月〜4月 |
開花時期 | 6月〜7月 |
結実期 | 11月〜2月 |

監修者:佐々木知幸
造園家・樹木医。千葉大学園芸学部卒。
森林生態学を専攻し、フィールドワークの知見を生かした庭づくりを手がける。
自然観察会を年間50回以上開催し、樹木をはじめ自然の楽しさを広める活動を続けている。
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