カリン(花梨)
目次
カリン(花梨)の特徴
甘い香りの黄色い大きな実がなる果樹
狭い場所でも育てることができ、身近な家庭果樹として親しまれています。
真っ直ぐな樹形と美しい幹肌、可愛らしい形の実が特徴で庭木としても魅力的な樹木です。また春には、ピンクの花も鑑賞できます。
果実は、甘い香りがしますが生食やジャムで食べることはできません。主に、お酒に漬けてカリン酒として利用されます。咳止めなどの薬用効果があるとして、中国では古くから使われてきたようです。
ちなみにカリンジャムとして加工されているのは、【マルメロ】という果樹でカリンによく似ています。【マルメロ】は、ジャムや砂糖漬けにも加工して食べることが出来ます。
マルメロの果実は表面に毛があり、洋ナシ型。カリンの果実は、表面がつるつるしており、丸形または楕円型といった特徴があります。
カリン(花梨)の育て方
おすすめの栽培環境
日当たり・置き場所
日なたを好むので、日当たりが良い場所で管理をします。
育て方カレンダー
時期 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
植え付け | ● | ● | ● | ● | ||||||||
剪定 | ● | ● | ● | ● | ||||||||
開花 | ● | |||||||||||
結実 | ● | ● |
育て方のポイント
剪定は冬に行います。真っ直ぐ上に伸びる枝が出やすい特徴があるので、枝の1/3程の長さで短く切り詰め、そこから分枝して新たに伸びる短枝を増やす剪定をします。
その際に、混み合って枝が多すぎる場合や、内向きに出る枝など不要となる枝は付け根から切ります。
7月頃にも一回長く伸びた枝を剪定することで、長さの抑制と花芽を増やす効果があります。
カリン(花梨)の基本データ
名称 | カリン(花梨) |
学名 | Pseudocydonia sinensis |
科名 | バラ科 |
樹高 | 2m〜5m |
剪定時期 | 12月〜2月、7月 |
開花時期 | 4月 |
結実期 | 10月〜11月 |

監修者:佐々木知幸
造園家・樹木医。千葉大学園芸学部卒。
森林生態学を専攻し、フィールドワークの知見を生かした庭づくりを手がける。
自然観察会を年間50回以上開催し、樹木をはじめ自然の楽しさを広める活動を続けている。
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