MIDOLAS

LOGIN

冬の庭|植物の寒さ対策と冬の庭仕事

2020.09.30 / 2022.05.02 UPDATE by MIDOLAS CLIP編集部

冬の庭で植物が元気に冬越しできるために、簡単にできる植物の寒さ対策について紹介します!加えて、冬の間にしておきたい庭仕事のポイントもお話しします。

庭の植物のための寒さ対策とは?

冬の庭

庭の植物が冬に枯れてしまう原因は?

真冬の庭は、寒風、霜、凍結、雪などで冷え込むため、寒さに弱い植物はそのままにしておくと枯れてしまいます。

植物はそれぞれ、生育できる最低温度(耐寒温度)が異なり、何も手をかけなくても冬越しできる大丈夫なものと、寒さ対策をしないと冬越しできないものがあります。冬を迎える前に、自分が育てている植物の耐寒性がどれくらいあるか確認しておきましょう。

耐寒性、非耐寒性、半耐寒性について

植物は耐寒性の度合いで、耐寒性がある植物、耐寒性が無い植物(非耐寒性)、その中間的な植物(半耐寒性)に分けることができます。非耐寒性と半耐寒性の植物については何らかの寒さ対策が必要です。

耐寒性がある植物

オリーブ

オリーブ、アジサイ(紫陽花)、ローズマリー、クリスマスローズ、パンジー・ビオラなどのように、0度以下の寒さでも耐え、関東地方で特に寒さ対策をしないでも戸外で冬越しできる植物は、耐寒性がある植物といわれています。

耐寒性が無い植物(非耐寒性)

ハイビスカス

ハイビスカス、セイロンライティア、ベゴニア、ポーチュラカ、マリーゴールドなどのように、最低でも7~10度以上の温度が必要で、関東地方では戸外で冬越しできず、暖地では戸外で冬越しできる植物は、非耐寒性の植物といわれています。

中間的な植物(半耐寒性)

デュランタ

デュランタ、ランタナ、カラー、ガーデンシクラメン、ダリアなどのように、0度前後の寒さには耐え、関東地方以西で軽い寒さ対策をすれば戸外で冬越しできる植物は、半耐寒性の植物といわれています。

庭の植物のための具体的な寒さ対策方法を紹介

家の中に移動

窓辺の植物

寒さに弱い植物は、冬の間室内の窓辺に移動して育てます。地植えしている植物も、冬の間だけ鉢に植え替えて移動させましょう。

軒下に移動

室内に鉢を移動する場所がとれない場合は、軒下などの雪や霜にあたらない場所に避難させて寒さから植物を守りましょう。

植物の周りを囲う

鉢カバーを使って寒さよけをしたり、寒冷紗、段ボール、毛布、麻袋、ビニールなどで鉢の周りを囲って寒さから守ります。ビニールを使う場合は、日中蒸れないように通気窓を作っておきましょう。市販のミニ温室などを活用してもいいですね。

マルチング

マルチング

霜よけ対策として、植物の根元を腐葉土・ピートモス・バークチップ・ウッドチップ・水苔・藁(わら)などで覆って表土が寒さにあたらないようにします。

雪対策

植物の雪対策

簡単な雪対策としては、雪の重さで枝や茎が折れないように支柱を立てたり、細い枝をまとめて縄などで縛っておくことをおすすめします。

冬の枝剪定作業

また、雪の重さで枝や茎が折れないように、剪定を兼ねて植物をすっきりと剪定しておくといいですね。冬に強剪定をする方が良い木と、冬には目立って伸びた枝などを最低限剪定するくらいが好ましい木があります。育てている植物の剪定適期を調べておきましょう。冬に剪定すると雪対策にもなりますが、同時に病気や害虫も防ぎ、春に元気に芽吹く力を蓄えることにもなります。

冬の庭

冬に地上部が枯れる宿根草や多年草については、雪が降る前に地上部をカットしておくと雪で折れてしまうこともなく、春に美しく芽吹く姿を見ることができます。

冬の水やりのポイント

冬の夜に水やりをすると、寒さに弱い植物の根は凍ってしまいます。冬は、春夏より水やりを控え目にし、土の表面が乾いてから水やりをしましょう。冬は、暖かい日の午前中に水やりすることをおすすめします。

庭の植物のために冬にしたい庭仕事

植物は寒い冬の間、静かにじっとパワーを蓄えて春の訪れを待っています。そんな植物が春に元気に芽吹いて美しい花を咲かせることができるように、冬の間にしておきたい庭仕事を紹介します。

土壌改良

長年植物を育て続けた土は、排水が悪くなったり、肥料分が不足してきます。冬は、多くの植物が休眠期に入ったり、春から秋に活躍した一年草が枯れて植え替えの季節。地上部の植物も少なくなるので土壌改良をするチャンスです。腐葉土や堆肥、市販の土壌改良剤などを適量混ぜ込み、土壌を改良しましょう。

植物は根の先端から養分を吸収します。植物が植わっている場所の土壌改良をする場合は、植物の葉が広がる真下の外周(そのあたりまで根が広がっているので)を少し掘り起こし、腐葉土や堆肥、市販の土壌改良剤などを入れて混ぜ込むのがおすすめです。

寒肥(かんごえ)

寒肥とは、冬に植物が休眠している時に肥料を施すことをいいます。春に植物が活動し始める頃に効果が出るよう、緩効性肥料を使用します。植物の耐寒性も向上させることができるので、冬の植物保護にも役立つといわれています。

植物が植わっている場所の土壌改良方法と同じく、植物の葉が広がる真下の外周を少し掘り起こして肥料を適量混ぜ込みます。

天地返し

天地返しは、深さ50㎝ほどの深い場所の土と、表層の土を入れ替える作業のことです。天地返しの適期は冬か夏です。冬は地上部の植物が少なくなることや、真夏の作業に比べて冬の方が体力的に楽なので、冬がおすすめです。

土を冬の寒さにさらすことで、病害虫を駆除できたり、固まっていた土を乾燥させて砕き、柔らかくすることができます。

春のガーデニングシーズンを楽しみに

ガーデニング

寒い冬を超えて、春に庭の植物が美しく芽吹くことを楽しみに、秋冬には植物の寒さ対策と剪定や土のメンテナンスに力を入れましょう。


MIDOLAS CLIP

「MIDOLAS CLIP」はお庭・外構づくりの
ヒントになる様々な情報をお届けします。