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クレマチスの種類を紹介!育て方、剪定、お庭での楽しみ方まで

2019.11.12 / 2022.04.28 UPDATE by MIDOLAS CLIP編集部

クレマチスの基本情報

クレマチス
  • 学名:Clematis
  • 科名:キンポウゲ科
  • 分類:多年草

クレマチスの特徴

クレマチスの魅力は何と言ってもその花ではないでしょうか。クレマチスの花色はブルーから始まり紫、ピンク、黄色、赤と多様な色が揃っています。花のフォルムも、俯くように咲くベル咲きから太陽のように大きく開く大輪の八重咲きまであります。

ただし、この色とりどりの可憐な花びらのように見えるものはがく片で、実際の花びらは退化してしまって存在しません。

クレマチスの魅力は花だけではありません。花の美しさに気を取られて見逃しがちですが葉も特徴的です。光沢のある大きな葉、糸のように華奢な葉、丸みを帯びた小葉、品種によってそれぞれ表情が違います。せっかくですから葉までじっくり観賞してみてください。

クレマチスの花言葉

クレマチス

クレマチスの花言葉をご紹介します。

「精神の美」「創意工夫」「策略」

クレマチスの種類

クレマチス

クレマチスの種類は年々品種改良により増えていて、すべてを追いかけるのは無理というもの。なかでも代表的な品種をいくつかご紹介します。

常緑クレマチス3種

冬でも緑の葉を絶やさないクレマチスの品種です。

カルトマニー・ジョー(カートマニー・ジョー)

  • 花期:4~6月
  • 花径:5~6cm

アーマンディ

  • 花期:3~4月
  • 花径:5cm

ウンシナータ

  • 花期:4~5
  • 花径:3cm

冬咲きクレマチス3種

ちょっと意外な、冬に咲くクレマチスです。お庭が寂しくなる冬に可憐な花を披露してくれます。

シルホサ

  • 花期:9~3月
  • 花径:3~4cm

アンスンエンシス

  • 花期:12~1月
  • 花径:3~4cm

カリシナ

  • 花期:10~3月
  • 花径:3~4cm

原種系クレマチス3種

園芸品種と違い、人間の手が加えられていないクレマチスです。華やかな園芸品種に比べて野花の趣きを感じさせられる、いつまでも見ていたくなるような可愛らしいクレマチスです。

フスカ

  • 花期:6~8月
  • 花径:3~5cm

アディソニー

  • 花期:5~9月
  • 花径:2.5~3cm 

ロウグチ

  • 花期:5~10月
  • 花径:3~5cm

大輪系クレマチス2種

観賞用として改良を重ねられ、もうこれでもか、というくらいのインパクトと華やかさを備えたクレマチスです。

ラギヌノーサ系(フラウ・キミコ、シルバームーン等)

  • 花期:4~10月
  • 花径:5~15cm

フロリダ系(シロマンエ、ダッチェス・オブ・エジンバなど)

  • 花期:4~10cm
  • 花径:5~15cm

ベル咲きクレマチス2種

俯くように咲く姿が美しいベル咲きのクレマチスです。ベルテッセンとも呼ばれ、茶花としても人気があります。

ビチセラ系(ビチセラ、ロゼアなど)

  • 花期:5~10月
  • 花径:3~8cm

テキセンシス系(テキセンシス、エトワールローズなど)

  • 花期:5~10月
  • 花径:2~4cm

木立性クレマチス2種

クレマチスにしては珍しくつるにならないタイプです。ほっそりとした枝の先に可愛らしい花を咲かせます。

ヘラクレフォリア・ミセス・ロバート・ブライドン

  • 花期:7~10月
  • 花径:0.6~3cm

インテグリフォリア

  • 花期:5~10月
  • 花径:4cm

日本原産のクレマチス4種

クレマチスは日本から海外に旅立ち、品種改良をされてまた逆輸入された植物です。日本が世界に誇る日本原産のクレマチスたちです。

トキノカザグルマ

  • 花期:5~6月
  • 花径:12~15cm

ハンショウヅル

  • 花期:5~6月
  • 花径:2.5~3cm

ボタンヅル

  • 花期:6~9月
  • 花径:1.5~2.5cm

センニンソウ

  • 花期:8~9月
  • 花径:2~3cm

人気のクレマチス・モンタナ3種

クレマチスのなかでもモンタナ系は特に人気の品種です。華奢で可憐な花、色は白から淡いピンク、芳香のある品種まであります。

モンタナ系は暑さに弱いので、風通しが良く、夏は半日陰になるような場所を好みます。

モンタナ・スノーフレーク

  • 花期:4~5月
  • 花径:5~6cm

モンタナ・ウィルソニー

  • 花期:5~6月
  • 花径:4~5cm

モンタナ・テトラローズ

  • 花期:4~5月
  • 花径:7~8cm

クレマチスの育て方のポイント

クレマチス

日当たり等の置き場

クレマチスは日当たりのよい方が花付きがよくなります。ただし、真夏の直射日光や強い西日は苦手です。午前中は日当たりよく、午後は半日陰になるような場所が理想的です。

水やり

  • 乾燥が苦手です。水切れを起こすと葉がぐったりして、株の元気が無くなっていきます。繰り返すと花付きも悪くなります。
  • 表土が乾いたらたっぷりと水やりをします。

施肥

クレマチスは花を咲かせるのに肥料を必要とします。開花前と開花後に緩効性肥料を適宜与えるようにしましょう。

花後のケア

  • 花が咲き終わった後は花がらを摘むと、種子を作るための栄養を使わなくて済むので、次の花が咲きやすくなります。開花期間中にたくさんの花を楽しみたいのであれば、こまめに花がらを摘むようにしましょう。
  • クレマチスはくるくるとした羽毛のような種子も可愛らしい植物です。クレマチスの種子を楽しみたいのであれば、花がら摘みはせずにそのままにしておきます。

病害虫

クレマチスは比較的丈夫で病害虫の被害にあいにくい植物です。まれにうどんこ病にかかることがあります。適宜薬剤を散布します。

クレマチスの咲き方ごとの剪定

クレマチス

クレマチスには「新枝咲き」「旧枝咲き」「新旧枝咲き」があります。この咲き方によって剪定方法も違います。剪定方法を誤ると、来年の花付きに関わってきますから、注意しましょう。

新枝咲き

  • 新枝咲きのクレマチスは、春に新しく伸びた枝に花を咲かせるタイプです。新枝咲きのクレマチスは概ね強剪定にします。
  • 新枝先咲きクレマチスの剪定は、四季咲きの品種であれば、花後2節切り詰めます。この剪定を行うことで2番花を楽しむことができます。
  • 花がすべて終わったら11月くらいまでに、充実した枝だけ残して地際から2~3節残して切り詰めます。

旧枝咲き

  • 旧枝咲きのクレマチスは前年生長した枝が冬を越して春にまた生長し、花を咲かせるタイプです。冬は落葉するので枯れたように見えますが、しっかり生きています。
  • 旧枝咲きクレマチスの剪定は、四季咲きの品種であれば、花後2節切り戻すとまた2番花を咲かせます。
  • 花がすべて終わったら11月くらいまでにに枯れた枝や、花芽の付いていない枝を整理する程度の弱剪定をします。

新旧枝咲き

  • 新旧枝咲きのクレマチスとは、前年伸びた枝から春に脇芽が伸びて花をつけるタイプを言います。旧枝咲きと同じく冬の間は地上部が葉を落として枯れたように見えますが、生きています。
  • 新旧枝咲きクレマチスの剪定は、四季咲きの品種であれば、花後2節切り詰めます。この剪定を行うことで2番花を楽しむことができます。
  • 花がすべて終わったら11月くらいまでにに枯れた枝や、花芽の付いていない枝を整理する程度の弱剪定をします。

クレマチスの植え付けと植え替え

レマチスは耐暑性も耐寒性も強く、土壌もあまり選ばないので、とても育てやすい植物です。

クレマチスの植え付けで大切なのは、必ず2節は土中に埋まるようにします。こうすることによって、地上部が病害虫の被害にあっても土の中の株は守られます。また、冬の間に地上部が枯れても土の中で新芽が守られるので、翌春の芽吹きが順調になります。

庭植え

  • クレマチスは移植を嫌います。地植えにすると真直ぐ下に根を伸ばしていくので、植え替えが困難です。植え付け時には植え替えの必要がないような場所を選びましょう。
  • 植え付け後はトレリスやフェンスに誘引します。
  • 小さなポット苗で購入したクレマチスは、まず1~2年は鉢植えで育てて、生長させてから庭に移すようにしましょう。小さなクレマチスをいきなり庭に植えてもうまく生育しないことがあります。

鉢植え

  • 鉢植えのクレマチスは1~2年に1度は植え替えの必要があります。1~2回り大きな鉢に植え替えましょう。クレマチスは根をいじられることを嫌います。植え替えの際は根をいじらないようにしましょう。
  • 植え替え後はトレリスなどに誘引をします。

クレマチスの増やし方

クレマチス

クレマチスの増やし方には「挿し木」「とり木」「種まき」があります。ここでは一番手軽な挿し木についてご紹介します。

挿し木の手順

  • 挿し木は5~7月のクレマチスが一番生育旺盛な時期に行います。
  • 元気のいいクレマチスの新枝を2~3節カットして一番下の節の葉を取ったら、
  • コップや花瓶に入れ、1~2時間水を吸わせます。※葉が大きいようであれば、葉をハサミで半分にカットします。(余計な水分の蒸発を防ぐ為です)
  • 市販の培養土か、赤玉土とバーミキュライトを混ぜた土を十分に湿らせておきます。
  • 吸水させたクレマチスの枝を土に挿します。この時、一番下の1節を土中に埋めるようにします。
  • 水を切らさないように、直射日光が当たらない場所で管理します。葉水も行うといいでしょう。
  • 2週間~20日くらいで発根します。挿し木から2ヶ月くらい経過して、根が安定したら鉢に植え替えます。

クレマチスの挿し木の注意点

クレマチスを挿し木で増やすに当たって注意するのは、冬咲き種と常緑種は土中に1節埋め込むということを行いません。

クレマチス
  • 実際にお庭やバルコニーでクレマチスを育てて楽しんでみましょう。楽しみ方をご紹介します。

クレマチスと相性の良い植物

  • クレマチスと相性がいいのは何と言ってもバラです。開花時期も近いものが多く、一斉に花を咲かせた華やかさは見事です。
  • 他にも冬咲きクレマチスを落葉樹に絡めると、冬の寂しいお庭の彩りになるなどの楽しみ方があります。

クレマチスと鉢植えでの楽しみ方

  • 鉢植えのクレマチスは窓から見えるところに置いておくと、より楽しめます。鉢植えでもトレリスやオベリスクなどに誘引すれば、大きく育てられます。クレマチスは上に伸びて行くタイプのつる植物ですから、下草にグレコマのような下垂する植物を寄せ植えにすれば1鉢で森のような景色が出来上がります。

クレマチスを切花として飾る

  • クレマチスは切って花瓶に飾っても楽しめます。華奢な茎が魅力的な植物ですから、茎まで見えるガラスの花瓶に生けると、1本でも透明感のある花あしらいを楽しめます。

クレマチスが咲き誇るお庭をミドラスと作りましょう

  • クレマチスと相性のいい植物や、クレマチスが主役になるようなお庭まで。ミドラスはクレマチスを美しく見せるお庭づくりも得意です。
  • ミドラスはお客様のご希望を聞き、好みやライフスタイル、イメージに沿ったご提案をしていきます。
  • クレマチスが美しいお庭をミドラスと一緒につくりませんか。


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