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晩夏から秋が美しい!グラスガーデンの魅力

2018.09.20 / 2022.04.21 UPDATE by MIDOLAS CLIP編集部

夏が終わり、秋の風が吹き始めると、途端に空気が乾燥し始めます。湿気を含んだ重たい空気が消えていき、さらりと肌に心地いいお天気の日が続くようになります。

この乾燥した空気に良く馴染むのがグラス類です。そんなグラス類で作るグラスガーデンの魅力とお庭での活かし方をご紹介します。

グラスガーデンとは

グラスガーデン

グラスガーデンと聞いて、あまりピンとこない方も多いかもしれませんね。グラスガーデンとは、文字通りグラス類、つまり「草」と言われる類の植物のことです。

馴染みのある植物だと、ススキやカヤツリグサなどが該当します。最近はきれいな色のものから、ちょっと印象的な形状のものまで種類も豊富に出回っています。

このグラス類を上手に活用して、晩夏から冬の初めまで、お庭に彩りを加えてみませんか。

枯れてからも美しいグラスガーデン

グラスガーデン

グラス類たちは、実は乾燥に強く、見た目にも涼やかで、さらに枯れた姿も美しいという素晴らしい特性を持っています。

道端に生えているススキも、秋の終わり、あるいは冬になっても、そのままの姿で風にそよいでいます。いつから枯れていたのかわからないくらい、きれいに枯れています。

お庭で枯れ姿になるまでを楽しんだ後は、摘み取ったものをドライフラワーとしてお部屋に飾って、さらに楽しむことが出来ます。

グラスガーデンを彩るグラス類の紹介

グラスガーデン

カレックス(カヤツリグサ科)の仲間 

  • 科名:カヤツリグサ科(カレックス科)
  • 分類:多年草

カレックスはカヤツリグサの学名です。カヤツリグサと聞いた途端に、日本の風土に馴染みやすそうな気がして安心します。その通り、育てやすいものばかりです。

地面から少し立ち上がった細い葉は、放射状に広がりながら葉先を地面に垂らします。葉先がくるくるとカールする品種もあります。お庭の低い位置にふわふわとした一塊が出来るようなイメージです。

背の高い植物の足元や、ぽかんと空いてしまった空間に植えてあげると印象的なグラウンドカバーとなります。

色は明るく黄味がかったグリーンや茶色、斑入りのものなどがありますので、植えたい場所に合わせて色で選ぶとお庭に面白みが出ます。

イネ科の仲間

ススキを始めとするイネ科の植物は、日本の風土にも馴染みやすく育てやすいものばかりです。一口にイネ科と言っても、とてもたくさんの種類があります

フェスツカ・グラウカ

  • イネ科
  • 分類:多年草

イネ科フェスツカ属の中の特に銀白色のものを「フェスツカ・グラウカ」と言います。髪の毛のような細い葉を持ち、ふわふわと地面に近いところで広がるように生長します。カレックスのように地面から少し立ち上がり、葉先を地面に垂らすような形状をしています。

一口に銀白色と言っても、グレーのような色のものから、青味の強いものまで種類もたくさんあります。秋から冬の色彩の少なくなったお庭で、フェスツカ・グラウカの銀白色は、透明感のある柔らかさを演出してくれます。

ペニセツム

  • イネ科
  • 分類:多年草

すっと上に向かって伸びた華奢な茎の先に、エノコログサ(ネコジャラシ)のような穂をつけます。穂先が下に垂れるもの、上を向くもの、明るいグリーンからボルドーカラーまで。色も種類も豊富です。

株で大きくなっていくので、一斉に風にそよぐ姿は秋の草原の風情です。

スティパ

  • イネ科
  • 分類:多年草

エンジェルヘアーという別名でも流通しています。分類は常緑多年草ですが、冬に刈り取ってあげると春から初夏の新芽を楽しめます。

初夏の明るいグリーンの葉も美しく、秋になると開くシルバーの穂は文字通り天使の髪のように繊細です。

スティパをお庭に植えたら、雨上がりを楽しみにしていてください。スティパのシルバーの穂に付いた細かい水滴が、太陽に照らされて光る美しさを楽しんでください。

ローメンテナンスの魅力

グラスガーデン

なんといっても、イネ科、カヤツリグサ科の植物の魅力は手間がかからない、つまりローメンテナンスというところ。多年草ですので冬には地上部が枯れますが、冬の間もお庭でドライフラワーになった姿を楽しめます。春になったら枯れた地上部を刈り込んで、またぐんぐん生長を始める新芽を楽しみます。

お水も庭植えであれば、夏の高温乾燥が続いたときに与えるくらい。夏の蒸れにも強いので、余計な心配の必要はありません。あとは自然に任せておけばすくすくと生長してくれます。

風にそよぐ美しさ、豊富な色のバリエーション、ローメンテナンス、こんなに素敵な特徴を持つグラス類たちをメインに、グラスガーデンを作ってみませんか。

ドライフラワーも楽しめる

グラスガーデン

グラス類の収穫と言うほどのものでもありませんが、秋になったらお部屋に飾る分だけ摘み取って、ドライフラワーにすることも出来ます。

お庭に植わったままでドライフラワーになると、当然風雨にさらされて少し色褪せてしまいます。それはそれで秋の風情で美しいのですが、せっかくならグラス類のきれいな色も楽しみましょう。

きれいに咲いている状態で、好きな長さにカットして、風通しの良い日陰で吊るしておくだけです。

ペニセツムはボルドーカラーや明るいグリーンなど、色のきれいな品種もありますから、天然の色の変化を楽します。

眺めて、飾って、楽しめる、グラス類で作るグラスガーデンの魅力を身近に感じてください。


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