夏のお庭の楽しみ!|ハーブの収穫
「お庭を持ったらしてみたいこと」の上位にくるのは、やっぱりハーブや果実、野菜の収穫ではないでしょうか。家庭菜園まで手の込んだことはしたくないけれど、ちょっと庭先で摘んだハーブを収穫して料理に使いたい、と思っている方は多いようです。今回は育てかたも簡単で、夏に収穫出来るハーブの種類と収穫後の保存方法をご紹介します。

目次
夏に収穫出来るハーブの種類
夏にぐんぐん生長して、収穫シーズンを迎えるハーブたちをご紹介します。どれもあまり手間はかからず、元気に生長してくれるような植物たちです。
ミント
- 学名:Mentha
- 科名:シソ科
- 分類:多年草
ミントは、スペアミント、ペパーミントなどが有名です。他にもアップルミントやシナモンミント、ほかにも様々な種類があります。
春から夏の間が生長期です。地下茎でも増えるので、気が付いたら範囲が広がっていたりします。
特に夏は生長が早いので、剪定の意味も込めて収穫しましょう。また、お花が咲くと、お花を咲かせるためにエネルギーを使ってしまって香りが弱くなります。香りを楽しみたいならお花が咲かないうちに摘みましょう。
バジル
- 学名:Ocimum basilicum
- 科名:シソ科
- 分類:(日本では)一年草
イタリア料理によく使われているのはスイートバジル、タイ料理で活躍しているのはホーリーバジルです。他にもライムバジルやシナモンバジル、ブッシュバジルなど、豊富に種類があります。少しずつ香りが違うので、好みの香りを見つけると料理をするのも楽しくなります。
パクチー(コリアンダー)
- 学名:Coriandrum sativun
- 科名:セリ科
- 分類:一年草
パクチー(コリアンダー)は、夏に生長する一年草です。本来気温の高い季節が好きなのですが、高温多湿な日本の夏は少し苦手なようで、梅雨から夏の蒸れに耐えられず枯れてしまうことも多々あります。パクチーを上手にたくさん収穫するには、水はけの良い土作りと風通しの良い場所での管理が必要になります。
オレガノ
- 学名:Origanum vulgare
- 科名:シソ科
- 分類:多年草
オレガノはシソ科の多年草で、冬期以外はきれいなグリーンの葉を茂らせてくれます。地面を這うように伸びていくため、グラウンドカバーとしてもおすすめです。伸びすぎると下の方が蒸れてしまうので、株を整理する意味も込めて収穫しましょう。
フレッシュよりも乾燥させたほうが香りが強くなるので、生長期にたくさん摘んで、乾燥保存させておくと便利です。
タイム
- 学名:Thymus
- 科名:シソ科
- 分類:常緑小低木
タイムは分類では小低木とされていますが、低く地面を這うように生長するので、通常草花のように扱われています。タイムにはたくさんの種類があり、食用に出来るのものと出来ないものがあります。苗や種を購入する際に確認してください。指で揉んでから料理に使うとより香りを楽しめます。
ハーブの保存方法

ドライハーブ
ミント、バジル、パクチー(コリアンダー)は、葉と茎に分けた方がいい種類です。オレガノとタイムは、枝を保存容器に入れやすいサイズにカットします。
ミント、バジル、パクチー(コリアンダー)は、葉のみを利用した方がいい種類です。オレガノ、タイムは、カットした枝ごと乾燥させる種類です。ザルや天日干しようのネットなどに入れて、風通しの良いところで2~3日干しておきます。
夜間と雨天は取り込んでください。夏季は簡単にドライハーブが作れます。
冷凍保存
ドライの方が香りが良くなるオレガノとタイムは、冷凍にはしません。
ミントとバジルは、葉だけを取ってください。ドライ同様、葉のみを利用します。パクチー(コリアンダー)は茎ごと粗みじん切りにします。余計な水気を切って、使いやすい量に小分けしてから冷凍保存します。
冷凍にすると、どうしても香りが弱くなります。1か月くらいを目安に使い切るようにしてください。
冷凍庫で保存できるハーブソースのすすめ

それぞれのハーブを調理してから冷凍保存するのは、ハーブを育てていて楽しい一仕事です。収穫の楽しさと喜びを一番実感出来るのではないでしょうか。バジルはジェノベーゼソースになります。ミントもジェノベーゼソースのようにナッツやオイルと一緒にペーストに出来ます。ちょっと癖のあるお肉料理のソースにして楽しめます。オレガノもトマトと一緒に煮込んでソースやスープストックにして冷凍出来ます。
冷凍保存したソースやペーストがあれば、仕事から帰ってきた忙しい夜でも気持ちが豊かになるような夕飯が短時間で作れます。香りは人の気持ちをほぐし、豊かにします。
ハーブを育てて、料理して、食べる、全てが楽しめる!

お庭の木々やお花を眺めて楽しむ、癒される、というのも幸せなお庭との付き合い方です。さらに収穫して食べるということで、もっとお庭を楽しめるのではないでしょうか。眺めて、育てて触れて、料理して、香りを楽しんで、食べて楽しむ。五感のほとんどを使う収穫の楽しみを、是非実感してください。
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